書庫

Childish thought

失くすものなど何もない
信じていたね
何も知らなかったあの日々

失くして
失くしかけて
初めて気付く
手にしてたもの

いつだって傍にある
信じていたね
何も知らなかったあの日々

一人になって
誰もいなくなって
初めて気付く
そこにある意味


真っ黒な穴ぽっかり
胸に開いて
冷たい風が吹き抜ける

真っさらな場所ぽっかり
心にできて
激しい風が吹き抜ける


独りぼっち思い知った


置いてかれる淋しさとか
突き放される悔しさとか
何もかもごちゃ混ぜに
胸の中で渦巻いて

握り締めた掌に
熱い涙がぱたりと落ちて
一人きりの部屋
泣いてる自分に気付いた


大事なもの一つ
腕の中にあれば
他には何にも要らないから

甘えた台詞ね
二度と言えない


大事なものなんて沢山あって
その全てと
さよならなんてしたくなくて

なんて子供じみて
なんて素直な想い
叶うはずなんかないと
たとえ知っていても


失くすものなど何もない
信じていたね
何も知らなかったあの日々

いつだって傍にある
信じていたね
何も知らなかったあの日々


知らなかったあの頃には
もう戻れない
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